鬼武蔵
森長可は、第三次の伊勢長島一向一平定戦で初陣し、
激烈な戦闘のなか首級27という大功を挙げ、
その時用いていた槍を「骨を感じないほどに鋭い」という意味の『人間無骨』と名付けたという。
以来、暴虐に近い武辺話を多く残したが、本能寺の変で信長・信忠、そして実弟の乱丸・力丸・坊丸を失うと、
その後の織田家の覇権争いに翻弄され、最後は小牧長久手の戦いで勇み足の虚を衝かれ討死した。
その直前、遺言状をしたためており、文中には「家の女性は侍ではなく医者に嫁ぐように」とか「末弟の千丸(忠政)は前線の城には置かないでほしい」など、剛勇の士とは違った一面が吐露されている。
肉親や信頼する主君の喪失と、その後の容赦のないパワーゲームを見ている間に、なにか心境の変化があったのではないだろうか。
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コメント
>bad.Ⅳh-95
後世つけられたイメージのような気もしますが、そのように語り継がれる何かが実際にあったのでしょうね。
コメントありがとうございました。
投稿: 作者 | 2020年2月20日 (木) 19時28分
この先生はネット界隈では、仕事はできるし、内政にも長じているけど、スイッチが入ると、どーしよーもない、と認識されていますね。
小牧長久手の戦いで戦死した時も、敵方はもちろん味方からも厄介ごとが片付いた、と胸をなでおろした、と言われる程度の人です。
でも、壊れて暴走しやすい人なのに、結構繊細だったりするという、良く判らない部分も。
投稿: bad.Ⅳh-95 | 2020年2月18日 (火) 23時34分