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2013年6月 7日 (金)

ありがとうございました

歴史魂で二年半もの間、作品を掲載してもらえました。

非常に貴重な経験の連続で、創作の上での刺激と実りの多い活動となりました。

さらには単行本まで発行してくださった歴史魂編集部のご配慮には、厚く感謝します。

そしてそれ以上に、毎号読んでくださった皆様に、篤く篤く、お礼申し上げます。

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………

雑誌連載は終了となりますが、何分主戦場はこのブログとなりますので、

Jiisans

ひきつづき、良い妄想ができたら、随時新作を発表していきたいと思っております。

何はともあれ、単行本ご購読いただき、本当にありがとうございました!

これからも、どうかよろしくお願いいたします。

大久保ヤマト

<武将FILE>


塙団右衛門(ばん だんうえもん)


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直之が諱のようだが、生国その他、不明な点が多い。時雨左之助など色々名乗って、最終的に「塙団右衛門」と名乗ったようだ。その間主家を転々としたのち、加藤嘉明に仕えると武功をあらわし、名が広まる。しかし、独断専行的な行動と、10メートルを超す大幟を背に背負って戦うなど、功名心というより目立ちたがりといえる言動が多く、それがことごとく気に食わない加藤嘉明は、「将の器にあらず」と強く叱ったという。これに腹を立てた団右衛門は嘉明を見限り、「遂不留江南野水/高飛天地一閑鴎(お前に仕えて満足するような俺ではないの意)」という漢詩を置き土産に、主家を去ってしまった。余談ながらこの当時、漢詩が自作できる武士は非常に珍しかったといわれ、改めて彼の出自の不明なのがもどかしいものとなる。

このように威勢よく浪人したものの、後藤又兵衛と同様に主君の怒りを買い、「奉公構」を出されて、たちまち窮乏した。知る辺を頼ったり、托鉢僧になったりして、なんとか糊口をしのいだが、折しも大坂に戦乱の機運が高まるとこれに呼応、入城を果たす。

大坂方の将として、本町橋で蜂須賀勢を夜襲で粉砕したのが彼の一番の武功である。戦の趨勢には何の影響もない小競り合いだったが、この時団右衛門は「今夜討ノ大将ハ塙団右衛門」と書いた木札をばら撒き退却したいわれ、そのパフォーマンスにより大坂方の士気は百倍したという。彼自身としては嘉明に将器を示すためのあてつけだったようだ。この功もあって、兼ねて上司であった大野治房に頼んであった先鋒大将のポストを与えられたが、夏の陣での樫井の戦いで幕府軍の浅野勢と戦い討死した。敗因は、先鋒大将である自分を差し置いて突出した岡部則綱との武功争いで戦線が間延びしてしまったのを、浅野勢につけこまれたことにあるらしい。最後まで目立ちたがりな性格がたたったような印象であるが、そんな軽率さ、主君に楯突く反骨精神などが、後々まで講談などで取り上げられるような、民衆の人気者となった所以でもあるのだろう。

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コメント

>2013年6月10日 (月) 21時13分の御方様

お読みいただいてありがとうございます。
残念ながら、単行本の発売の予定はありません。ごめんなさい。
何か動きがあれば、勿論すぐ発表いたしますので、
引き続き閲覧くださいますようお願い致します。

投稿: 作者 | 2013年6月10日 (月) 21時39分

お疲れ様です
いつも、拝見させていただいてます。
雑誌終わっても本は出るんでしょうか?
新刊出たらまた買いますんでブログで教えてください。

投稿: | 2013年6月10日 (月) 21時13分

>2013年6月10日 (月) 14時14分の御方様

健闘むなしく、そういうことになりました。今までお読みいただきありがとうございました。
新作が出来たらここで発表しますので、その時はまた閲覧いただきますよう、よろしくお願いします。

投稿: 作者 | 2013年6月10日 (月) 20時08分

ええ!連載終了ですか?
もっと読みたかったのに(泣)

投稿: | 2013年6月10日 (月) 14時14分

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