歴史魂vol.5「蜂須賀正勝」予告
歴史魂vol.5は、12月6日発売です。どうかよろしくお願いいたします。
………それと前回の武将FILEを。
<武将FILE>
足利義輝(あしかが よしてる)

11歳で父・義晴より将軍職を継ぐが、就任式は京の将軍御所ではなく、
亡命先の近江であった。
以来義輝は京都奪還、将軍復権に執念を燃やして、京を握った三好長慶と争い、合戦だけでなく、たびたび長慶暗殺も試みたという。
抗争する傍ら、遠方の大名には紛争の調停などして積極的に将軍の存在をアピールし復権を試みると、上杉謙信や織田信長は上洛を決意するなど、地方からの支持を得ることに成功した。
そこで長慶も義輝を承認して、幕府を共同経営する事になる。政所(=税務などを管掌する部門)執事・伊勢貞孝を討ち、まもなく長慶も病死すると、念願の「将軍親政」を実現したかに見えたが、それを嫌う三好一族、松永久秀によって暗殺されしまった。御所で暗殺軍に囲まれた義輝は、逃げる女官の袖に辞世を書きつけて託すと、自ら秘蔵の太刀で応戦し、斬り伏せる事度々であったが、多勢に無勢は覆せず闘死した。積極的な活動は「天下を治める器量あり」と讃えられた、歴代将軍中でも出色の人物である。
三好長慶(みよし ながよし)

父の元長は管領・細川晴元によって討たれ、敗亡の中、長慶は幼くして三好家を継いだという。長じて後は仇敵と言える晴元に仕え頭角を表す。雌伏すること17年目にして、ついに晴元管領政権を打倒した後は、曽祖父(一説に祖父)之長以来の念願の京畿掌握を果たした名将であった。
近畿を抑えた後は、優秀な弟達と共に政権をかためた。「長慶裁許状」を発給した痕跡もあり、事実上の「三好幕府」が誕生していたと考えられている。
それでも義輝に代表される、旧幕府系の権威を掃討することはかなわず、亡命中の義輝を迎え、幕府を裏から牛耳る形をとろうとした。しかし、頼みの兄弟を相次いで失うと、次第に覇気が薄れ病死してしまう。
後の三好家は、松永久秀が壟断して、栄華は終わった。その直後に義輝も暗殺されるのだが、これは近畿の更なる混乱を生み、信長の上洛の決定的要因となったと考えれば、長慶は一族の繁栄のためにも、将軍権威を尊重・擁護すべきだと考えていたのかもしれない。
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コメント
>錬理様
コメントいただきありがとうございます!
かなり妄想に走った回になってしまいましたが、
お読みになって、ちゃんと三人の描き分けができてる印象を
お持ちになられたようなので、安心しました。
キャラデザインは三人ともすごく気に入る容貌にできました。
今後共、どうかよろしくおねがいします!
投稿: 作者 | 2011年12月18日 (日) 09時54分
ようやく歴史魂手に入りました
蜂須賀さんの豪快かつお茶目(むしろ天然?)な人柄が素晴らしい
小早川隆景や黒田官兵衛とはまた違った智将のような気がします
隆景さんの渋格好良さと、クロカンさんのちょっと抜けてる知恵者な雰囲気も大変良かったです
一人一人が魅力的な描き方で、この二人にも興味が湧いてしまいました
この次は誰の漫画が描かれるのか、とても楽しみにしております
投稿: 錬理 | 2011年12月18日 (日) 02時05分
>bad.Ⅳh-95様
コメントいただきありがとうございます。山賊の類というイメージの方が、
キャラが立つのは否めませんので、それ故に不幸にも、
今でも小六が親しまれてる一助にはなってしまってるのかもしれません。
それでも、私も所領を持つ土豪であった事が浸透していってほしいと思います。
お読みいただきありがとうございました。単行本も含め、今後共よろしくおねがします!
投稿: 作者 | 2011年12月 5日 (月) 21時13分
>親分
別に名古屋言葉じゃないですが、あちら辺らしく、なら
「大将」かも。
投稿: bad.Ⅳh-95 | 2011年12月 4日 (日) 14時17分
師走に再会、再開、うれしいです。
昔の講談の世界だと、蜂須賀小六は野伏りの大将扱いで、チンピラやくざみたいな
扱いされてましたけど、21世紀になって、それなりの土豪としての立場が認められ
るようになっているのも嬉しいです。
上のような古い知識が残ったままのジジ・ババと、最近発見された古文書のチェッ
クなんか絶対しないようなマスゴミのせいで、大河ドラマが「スイーツ(笑)」され
る風潮だけは、頂けませんが。
投稿: bad.Ⅳh-95 | 2011年12月 4日 (日) 14時16分
>錬理様
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、
小六の事を考えると、秀吉のおかげで小六の中で埋まらないパズルの
ピースが埋まったような印象をもってしまいますね。
単行本の方も、ぜひともよろしくお願いします!
投稿: 作者 | 2011年12月 3日 (土) 23時13分
予告編面白かったです 自分の中の小六の親分のイメージぴったりでした
何か凄いことを成し遂げる方向性が、秀吉とウマがあっていたのでしょうか
本編の方も楽しみにしております
そして単行本もお疲れ様でした こちらの方も今からとても楽しみです
投稿: 錬理 | 2011年12月 3日 (土) 20時04分
>やっこ様
コメントありがとうございます。「親分」だとどうも関東の言い方でした。
全体に江戸っ子ぽい話し方なってしまったのが難点ですね。
しかし、やっぱり蜂須賀小六は、こんな感じがしっくり来ると思います。
秀吉軍団では私も一番好きだったりします。
本編もよろしくお願いします!
投稿: 作者 | 2011年12月 2日 (金) 20時41分
予告編ご苦労様です!
さすが蜂須賀親分です!秀吉にはたくさんの参謀がいますけどやっぱり蜂須賀親分が一番愛嬌があって頼もしいキャラですね。
半兵衛や官兵衛には知略で劣りますが、魅力はずば抜けているんじゃないかと僕は思います。
投稿: やっこ | 2011年12月 2日 (金) 18時04分