2021年4月23日 (金)

最近描いたモノ

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竹崎季長

弘安の役では、九州北部を台風が襲った。
そのせいでモンゴル軍が誇った多数の艦船が沈み、
主だった将軍は我先にと、残った船に乗って本国へ帰ってしまった。
日本軍はそれを聞き、手柄の取り損とばかりに掃討戦に繰り出そうとしたが、
元軍と同様に船がなく、小さい船で追いかけるしかなかった。
肥後国の御家人・竹崎季長も御多分に漏れず、手柄を求めて
知り合いの船にむりやり乗りこんで戦場に向かった。
そのとき、あまりに急いでいたのか兜を忘れてしまったことに気づいて、
やむなく自身の臑当を頭に乗せて戦ったという。

その奮闘の模様が、彼が戦後に描かせた『蒙古襲来絵詞』に記録している。

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松平信綱

島原の乱や慶安の変など、江戸初期の大事件の数々の解決にあたった
松平信綱は、天守が焼失した明暦の大火でも辣腕を振るい、
城中の人々の避難を促すために畳を裏返して、経路を示して誘導したという。
「知恵伊豆」の異名は、彼の明晰な頭脳と官名の伊豆守から「知恵出づ」とかけたもの。

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加藤清正の虎狩り













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2021年3月12日 (金)

最近描いたモノ

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今川了俊
宮方(南朝)が強勢の九州平定のため探題として京を発し、
下関に着くまでの軍旅を『道ゆきぶり』にまとめた。
書中には領国を離れる心細さを綴る歌や、吉備津神社に戦勝祈願の上矢を納めた後、
矢蔭(矢掛?)里で任務への決意を表した歌もある中、
地名に因んだ歌が並ぶ紀行文として評価が高い。




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武官束帯
ひな祭りにちなんで。




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南部政長

兄の師行と北畠顕家亡き後の奥州の南朝旗頭として、顕家の後任の顕信を支えた。
褒美として賜った紺糸威胴丸に付属する兜には、立て物の全体像は不明ながら、
特大の鍬形台と祓立があり、贈り主の後村上天皇の期待と信頼や、
後村上の父・後醍醐天皇を彷彿させる気宇の壮大さが感じられる。




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2021年1月30日 (土)

最近描いたモノ

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土井利位

下総古河藩主の土井利位は、雪の結晶を観察し『雪華図説』にまとめた。
その絵が利位の官職名の大炊頭に因み「大炊模様」と称され、衣服の紋様として庶民に親しまれた。
人工雪の開発に世界で初めて成功した中谷宇吉郎は、
黒い布に雪を受け採取した雪片を黒漆器に乗せる利位の観察法を高く評価している。

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源太産衣

源頼義は、勤仕する小一条院(敦明親王)から、
頼義の子の八幡太郎義家(2歳)を見たいと言われたとき、鎧を作って、
その袖に義家を乗せて見参に入ったという。胸板には天照大神と八幡大菩薩が、
両袖には藤の花が咲いている様子を威しているという(『本朝軍器考』巻九)
この鎧は平治の乱のときに源頼朝が着ていたが、
戦い破れて敗走する途次に脱ぎ捨てられたという。



おまけ
年賀状用に作ったものがもう一枚あるので追加します。

Nenngajou2021_kiso





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